後悔しか残らない薬物依存 その怖さ
2017年06月11日

後悔しか残らない薬物依存 その怖さ

close-up-1853400_1920.jpg

分かってもらえない

ご訪問ありがとうございます。ゆうさくです。
これまで何度か書いてきましたが、私の彼女は精神安定剤、睡眠導入剤の過剰摂取をやめられないでいました。自己嫌悪の塊のようになった彼女は薬物依存を悪化させ続けました。私はそんな彼女にきちんとした治療を受けさせられないできました。

判断力喪失、記憶喪失、自己否定、自暴自棄…何をするか分からない状態で「まさか!嘘だろう?」というような出来事を繰り返してきました。

何度も治療を受けるように説得を続けてきました。だけど、病院に行くのも治療のためではなく薬を処方してもらうことが目的と化し、欲しい薬が処方されなくなると転院する。医師に本当の症状を話さずに来ました。

とはいえ本人もこのままでいいと思っていたわけではありません。断薬をしようとして失敗を重ねてきたことも以前に書いた通りです。

<スポンサーリンク>







自殺未遂

ですが、そもそも自力でどうにかできるものではありません。私の力でもどうにもできない。このままではどうにもならなくなる。本当に治療を受けなければ。

入院するしかない。何度も話を重ねてきました。親の力も必要。話をさせてくれとも言い続けてきました。でもこんな状態になっていることを親にだけは知られたくない。どうせ分かってもらえない。知られたら死ぬと言われてきました。

一度、やけになって手首を切ったことがありました。「血が止まらない。助けて」。連絡を受けた時には私の血の気も引きました。

こんなことがあったため、意に反することをすると何をするか分からない。そんな怖さを抱えながらきました。次第に小うるさい私を避けるようにもなり「何も分かってない。どんなにつらいか分かりっこない」と話をすることも忌避するようになってきました。会う頻度も減って行き、気づくことがなかったのですが、いつの間にか手や歯の震えが出るようになっていました。

どんなことをしても…

それでも私の言うことは聞きません。もう先延ばしできないと腹をくくり親に相談しました。親も本人の話を聞いたことがあったのですが、深刻さには気づいていませんでした。

「入院させます」

もっと早く決断すれば…自分の判断が遅れたことを呪いました。薬が切れると私が病院に連れて行っていた時期がありました。薬を入手することだけが目的と分かってのことです。「薬がないと何もできない。家から出られない」と言われて彼女の行為を許容してしまいました。処方してくれる病院を探したこともありました。そんなことがあったため、入院治療の必要を説く私に対して「矛盾してる。協力していたのにおかしいよ。本当に心配ならどんなことをしても止めるはず。今更なんなの」と言われたこともありました。

何をするか分からない。亀裂をつくって嫌われたくない。いろんな気持ちが交錯し「どんなことをしても」という毅然とした行動にでることができませんでした。何とかしたいと願いながら結果的にボロボロにしてしまった。ちゃんと治療を受けさせるしかなくなっていたのに、できなかった。親は自分の目配り、愛情不足を自覚したこともあり、私を責めませんでしたが、責めても飽き足らないという気持ちだと思います。

綺麗でいたいの

親と相談させてくれ。私が決意したとき、彼女はバッグからピンクの口紅を二つ取り出し、どっちがいいか聞いてきました。
「どっちも。何でも似合うもん」
「どっち?教えて」
戸惑いながら明るめの口紅を選ぶと、彼女は震える手で塗り始めました。はみ出るし、手にもいっぱいついて。汚れた手を見せて「ああ」「ああ」と言う。それを拭き取った私は、彼女の手を取り、一緒にはみ出たところを塗り直しました。
「こんな時に急にどうしたの?」
「いつでも綺麗でいたいの」
「そんな心配はいらない。いつでもきれい。いつもそう思ってる」
彼女は一心不乱に私の胸をたたき始めてこう言いました。
「どうしたら許してくれる?」
許す?このままにすることが許すことになるのか。依存状態でいることを許して何になるのか。言葉を継げないでいると、薬を取り出しました。
「待て」
「やめて」
私をものすごい力で突き飛ばし大声で叫びながら走って行く彼女。
追いついた時には口に薬を放り込み酒で流し込んでいました。

もう一度笑顔を

薬も酒も取り上げると、とろんとした目で私を見つめ笑顔を見せました。
「あ、笑った!もうずーっと笑顔見てなかったよ」
一瞬の沈黙の後、表情を変えた彼女はまた声を荒げました。
「うるさい!うるさい!うるさい!もう消えて」
再びキレ始めたかと思うとあっという間にフラフラになり眠ってしまいました。

「また笑顔みたい。見られたらいいなあ」

私の言葉が彼女の耳に届いたか分かりません。

彼女をかつぎ車に乗せて彼女の家に行きました。長い時間をかけて話を終えると親は彼女を起こそうとしました。「いいです。そのままで」。私を見ると彼女の感情がどんな振れ方をするか分かりませんから。どうすればよかったのか。どうしたらいいのか。私も混乱に混乱を重ねたので分からなくなりました。親の力を信じて見守る。立ち直ってほしい。それだけを願って。経済力も失いましたし、もうそれぐらいしかできないのかもしれない。そう思ったのでした。

シグナルを見逃さないで

安定剤が必要な状態になることは誰にでもあり得ます。そうなった時は絶対に医師の指示を守るようにしなければなりません。当たり前のことですが、その当たり前のことができなくなるところに薬の怖さがあります。もしも自分が服用していて少しでも依存しているのではないかと感じることがあったら医師にきちんと相談してください。家族など周りに服用中の方がいて不適切な服用や依存の兆しに気づいたら改めさせるように全力を尽くしてください。医師には常に実態を伝えて適切な治療を受けること。それが一番です。
タグ:薬物依存

スポンサーリンク

posted by ゆうさく at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 彼女と借金と私 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

にほんブログ村 その他生活ブログ 借金・借金苦へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他生活ブログ 明るい借金生活へ
にほんブログ村

債務・借金ランキング