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メディアの自殺行為 「AERA dot.」ヒカルさんインタビューへの疑問
2017年09月03日

メディアの自殺行為 「AERA dot.」ヒカルさんインタビューへの疑問


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なってないですよ

「Valu騒動」をめぐるYouTuberヒカルさんの釈明インタビューを掲載した「AERA dot.」。一読して唖然としました。朝日新聞出版が運営するサイトのようですが、何を考えているのでしょう。メディアの基本姿勢がまるでなっていません。

先ごろ、このブログでこの件に関連してしょうもない所感を述べたことがありました。炎上ってすごいなあという素朴な感想を書いただけ。再び何か書くことになろうとは思ってもいませんでしたが、驚きのあまり、ちょっと書いてみるかという気持ちが頭をもたげてしまいました。

あらかじめ断っておきますが、騒動の内容等の是非などに触れるつもりはありません。「AERA dot」の姿勢について気になったことを述べるだけです。

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当該のインタビューはこちらです。
AERA dot.
人気YouTuberヒカルが懺悔 「甘くみていました」
https://dot.asahi.com/dot/2017090200042.html

読者不在?

どうでしょう?単に言い訳の場を与えたに過ぎないという読後感が押し寄せてきませんか?都合のいい主張に疑問を投げつけることもなく、釈明を続けさせ、「反省している」という印象を強調していく構成となっているようです。

これだけの騒動になり多くの批判を集めた問題、しかも進行中の状況で取り上げるなら「両論併記」のスタンスを取るべきではないでしょうか。彼の言い分だけでなく、彼の取った行動の問題点などを指摘している人物の主張も併載する。そうすることで読者は騒動の問題点をいろんな観点から考えることができるようになるのではないでしょうか?

他の記事は知りませんが、このインタビューに関して「AERA dot.」は、読者のことを考えて掲載したとは思えません。誰のために書くのか、誰のために記事を載せるのかというライター、記者、メディアにとって最も大切な意識が欠落していると指摘するほかありません。

言い分を垂れ流すだけ?

インタビュアーの反応も生ぬるい。例えば、ヒカルさんは反省点について「知識がない分野に安易に足を踏み入れてしまったことです。そして自分の影響力の大きさを甘く見ていたこと」と述べています。知識がない分野?知識がなくて、あんなことはできません。仮に知識がなかったならば「入れ知恵」した人物が周囲にいたのではないか。それぐらいの疑問は素人読者にだってすぐ思い浮かびますが、そういう指摘をして食い下がるわけでもない。利益を得るためではなかったという主張や、ツイッターなどの投稿経緯についての説明をめぐるやり取りも同様です。

インタビュアーは「そうした経緯が事実だったとしても、やはりヒカルさんはVALUで利益を得ようとしていたと感じる人もいると思います。その疑惑が晴れる日はこないかもしれません」と述べていますが、これは「読んだ人は信じないかもしれませんよ」という感想に過ぎず、ヒカルさんがその場で述べる以上のことを聞き出そうという意思は感じられません。

このインタビュアーは果たして彼が述べた内容について何も疑問を抱かなかったのでしょうか?だとすれば、この人は取材者として「不適格」との誹りを免れないかもしれません。

「誰のために」を忘れないで!

結局、ほとんどの読者には「消化不良」という印象が残るだけでしょう。なぜこんな読者不在のインタビューを載せたのか。「渦中のヒカルが初めてメディアの取材に応じた」と書いているように話題を集めたかったのか。ヒカルさんに釈明の場を与えたかったのか。何を目的に取材を申し込んだのか。単に「メリットが一致したからではないか」との疑念すら招きかねない手法ではないでしょうか。

いずれにしても、こんなインタビューを載せれば、かえってヒカルさんへの反感が募ることもあり得るし、「AERA dot.」の信頼性も揺らぐだけでしょう。どういう反響を呼ぶか。きっと、そういう想像力も持ち合わせていないのでしょうね。「自殺行為?もうとっくに死んでいる」「今さらメディアに期待する方がおかしい」との指摘を受けそうですが、どんなメディアであれ、それに関わる人には「読者のために」という意識を心のどこかに持ち続けていてほしいなと思うのです。とまあ、思いつくままに偉そうに綴ってみました。お付き合いありがとうございました。

おまけ。今回のインタビューまでの間に「AERA dot.」は、この騒動の問題点を指摘する記事を掲載したのか。インタビュアーは問題点を探るような取材をしたのかどうか。サイト内の検索機能で見つけられませんでしたが、あったら今回のインタビューと合わせて読んでみたいですね。

「待たせたな!明日、一気にバリューで動く!」
「明日、VALUで大きく動く!」

ヒカルさんは8月14日、にこんな発言を公にしたそうです。そして8月15日にヒカルさんや仲間が所属するNextstage関係者、ヒカルさんたちは所有株を売却しました。

その8月15日。「AERA dot.」は、こんなインタビューを掲載していました。「構成」は今回と同じ人です。

「AERA dot.」
カリスマYouTuberヒカルの年収は”自称”5億円 「日本一にふさわしいのはぼく」
https://dot.asahi.com/dot/2017081500013.html

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posted by ゆうさく at 13:03| Comment(8) | 暮らしその他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっさん記事広告って知ってる?
ヒカルはお金払って文章書いてもらってるの。
メディアが!とかさわいでるけど、
普通に記事広です。一本百万いかない金額。
人の失敗を避難するより自分の借金心配しろ
Posted by ねっとますこみだった人 at 2017年09月04日 12:25
>ねっとますこみだった人さん

初めまして。
まず借金の心配をしていただいてありがとうございます。

記事広告だとのご指摘ですが、そうであれば記事広告の場合は「広告」と明記するなどして読者に不要な誤解を与えないようにするのが「編集記事媒体」の良心じゃないでしょうか?

新聞本紙であれば「広告」と明記するのが普通だと思いますが、ネットメディアではそういう配慮はしないのが慣行だということなんでしょうか?新聞社系列でもそうなんでしょうか?

「編集記事」と「記事広告」を簡単に区別できないように掲載するのが普通なのであれば、「編集記事」と受け止められても仕方ないと思いますよ。

私は別に騒いでいるつもりはありません。記事を読んで思ったことを書きたかったから書いたまで。始めて数ヶ月の吹けば飛ぶようなブログですよ。騒いだところでどうにかなるわけでもないし。

読んでくれる人がいれば嬉しい。共感してくれる人がいれば、なお嬉しい。個人ブログってそういうものだと思っています。もちろん何事にもいろんな意見があるはずで、読んで気に障る方がいるのも当然のことなので構わないのですが、できれば「何々しろ」なんて口調で書き込むのは改めていただければありがたいです。

それから、元マスコミ人らしいですが、事実確認をした上で書き込まれたのかどうかという点が気になりました。

また訪れてくださるか分かりませんが、気になったことも含めて返信とさせていただきます。
Posted by ゆうさく at 2017年09月04日 14:24
読んでいて、少し気になりましたのでコメントいたします。
私は別にヒカルの支持者ではないですし、違うところでは、彼を批判するコメントをつけたりもしていました。

今回、ヒカルはずっと叩かれていました。
そんな彼が初めて顔を出した場で、彼の主張する場すら「両論併記」でないといけない、とするなら。
それは、単に「いじめ」です。これまで言われっぱなしだった彼の主張をまず聞いて、それから、反論したい事があれば反論すべきです。

何か、「ともかくヒカルを打ちのめしたい」という情念にかられて、言い分を聞かないのは間違いです。

両論併記というのは、お互いにある程度主張してきた経緯があって、第三者もそれを知り得る立場にあるとき、有力なメディアが片方の主張だけ取り上げるとフェアではないから、その時に初めて必要となるロジックです。

決して、袋叩きを正当化するためのものではありません。


…と、ここまで書いて、あなたの「彼女」の方も読みましたが。

ちょっと私には分かる気がしました。
過去、脳裏に浮かぶ「顔」もあります。
たぶん、あなたの彼女ほど美しくはないですが(笑)。

同情というのが失礼なら、共感を覚える部分もあります。

ただ、彼女がそういう女性であると同時に、あなたも「そういう男性」と言ったらいいのか。
私が共感を感じながら、あなたと同じ境遇でないのは、別に私が立派だったからではなく、ほんの紙一重の運や違いだったりでしょう。

長文失礼しました。あなたの幸せを祈ります。
Posted by もっちー at 2017年09月04日 22:34
読んでいて、少し気になりましたのでコメントいたします。
私は別にヒカルの支持者ではないですし、違うところでは、彼を批判するコメントをつけたりもしていました。

今回、ヒカルはずっと叩かれていました。
そんな彼が初めて顔を出した場で、彼の主張する場すら「両論併記」でないといけない、とするなら。
それは、単に「いじめ」です。これまで言われっぱなしだった彼の主張をまず聞いて、それから、反論したい事があれば反論すべきです。

何か、「ともかくヒカルを打ちのめしたい」という情念にかられて、言い分を聞かないのは間違いです。

両論併記というのは、お互いにある程度主張してきた経緯があって、第三者もそれを知り得る立場にあるとき、有力なメディアが片方の主張だけ取り上げるとフェアではないから、その時に初めて必要となるロジックです。

決して、袋叩きを正当化するためのものではありません。
Posted by もっちー at 2017年09月04日 23:08
すいません、エラーとか出てしまったので、何度か同じコメントいってたら削除して下さい。
Posted by もっちー  at 2017年09月04日 23:11
>もっちーさん

ご意見ありがとうございます。何となく理解できる部分もあります。

偶然かどうか、「AERAdot.」は8月15日にヒカルさんを持ち上げるかのようなインタビューを載せました。そういう経緯がありながら、ヒカルさんがやったこと、それが大きな反響や批判を呼んだことに沈黙したまま釈明の場を与えた、というのが私の認識です。

それではヒカルさんの側に与していると受け取られるのではないか。「AERAdot.」としては彼が起こしたことの問題点について彼以外に取材をするなりして、記事を出さないのか。出さないのは何故なのか。そのような疑問を持ったというのが執筆の出発点です。

私は言い分を聞かないというつもりもありません。袋だたきをよしともしません。むしろ叩き方の凄まじさに呆れて拙い一文を書いたほどです。

言い分を載せるなら、やるべきことをやってからにするべきじゃないのと。あれだけの騒動になって、あんな経過があったメディアなのに、その後は何も書かずにいきなり釈明インタビューでは「え?どういうこと」と思っちゃいます。かえってヒカルさんの立場を悪くして、「いじめ」を助長するのではないかとも思いました。

読者がどう受け止めるか、どれだけの想像力を働かせて掲載に踏み切ったのか知りませんが、そういうことも含めてダメだなあと思った次第です。ヒカルさんが編集部に金を払って書かせたと受け止めた方もいるわけですからね。


関係ない話まで読んでいただいて恐縮です。雑記帳と化しつつありますが、こういう話を書くのには不向きなブログですよね(笑)。ありがとうございました。
Posted by ゆうさく at 2017年09月04日 23:42
その人はステルスマーケティングで記事広告でしょう、十中八九と、言いたいのでしょう。

長文で必死に書いてると顔真っ赤なのかな?って思われてしまいますよ
Posted by at 2017年09月04日 23:45
>さん

コメントどうもです。
何で怒っているかのように乱暴な物言いをするのか、よく分からず。不慣れなもので丁寧に対応しようと思ってしまいまして。新聞社の系列でステマですか。事実ならどうしようもないですね。

ご教示ありがとうございました。
Posted by ゆうさく at 2017年09月05日 00:28
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